新規就農相談
農業を始めたいと考えている方へ
あなたは、なぜ農業をしたいと考えたのですか?
職業としての農業は、趣味とは違って非常に厳しいものであり、自然環境の影響により収入源が絶たれることもあります。しかし、やり方しだいでは限りない魅力をもった職業でもあります。
あなたが職業として農業を選択しようと真剣に考えているのであれば、ぜひ以下のポイントを再度確認してみてください。
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- POINT1なぜ、農業を選択したのでしょうか?
- 農業をはじめたいと考えた動機は何でしょうか。農業という職業で生活していくためには、多くの努力が必要です。自然が相手ですから思いもよらない事態も数多く発生します。
栽培技術のみならず、消費の動向までをも把握する手腕が問われます。単なる思いつきや現実逃避型の就農では、家族や周囲の農家にも迷惑をかけるだけで終わってしまいます。
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- POINT2様々な準備が欠かせません。
- 農業者は、経営管理者です。
専門的な技術と経営管理能力を身につけ、きちんとした営農計画のもとで作業を行っていくことが求められます。また、生産の3要素である土地(農地等)、労働(家族労働が中心)、資本(資金)が不可欠です。
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- POINT3家族の理解と協力が必要です。
- 農業の生活サイクルは作物が中心となってしまいがちであり、農村での生活は、不便を感じることも多いと思います。そうした条件を家族が納得できるか十分に考えてみてください。
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- POINT4地元の人たちとの付き合いが重要です。
- 農村は、生産と生活の場が一緒ですから地域の人との関係が密接です。農業に関わる共同作業や様々な行事に集落の一員として積極的に協力していく姿勢が必要です。
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- POINT5経営を軌道に乗せるまでには時間がかかります。
- 農業をはじめて数年間は、設備資金や運転資金などの経費がかかり、安定した収入が得られるようになるまで時間がかかります。また、経営が軌道に乗るまでは、計画的な休日は取りにくくなります。
就農へのステップ
農業はすぐに始められるものではなく、十分な準備が必要になります。「農業をはじめたい」と思ったら、就農相談から始めましょう。
ステップ1 就農相談
農業を職業として選択する意思が固まり、家族の了承を得ることができたら、「農業経営者」としての活動をしていく必要があります。
- 就農の意思決定
- 農業経営の内容を考える
- 就農に関する情報収集
ステップ2 就農準備・就農条件整備
就農には「独立自営の農業」と「雇用就農」の二つのケースがあります。
独立自営の農業
独立自営の新規就農となり、就農後は農村コミュニティへ参画していくことになります。
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- ステップ1農業体験や基礎知識の習得
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- 就農準備校の活用
- 家庭菜園や体験農園での実習
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- ステップ2具体的な就農支援情報を収集
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- 技術取得の方法
- 資金の確保方法(自己資金、借金)
- 農地の貸借・取得
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- ステップ3目指す経営内容の明確化
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- 経営タイプ、栽培作目、規模など
- 就農計画の作成
- 就農計画の認定(県農業事業所の支援)
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- ステップ4就農に向けた技術の習得
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- 実践的な研修制度の活用
- 先進農家等での研修
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- ステップ5就農地・就農内容の決定
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- 現地訪問や就農支援団体での像法収集
- 目標とする経営内容や生活設計の再確認
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- ステップ6就農地への定住
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- 住居の確保
- 地域活動への参加
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- ステップ7営農基盤の確保、整備
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- 各種制度資金の活用相談
- 農地、機械、設備等の確保
- 仲間の確保
雇用就農
給与所得を得ながら、農業生産に携わっていく就農方法です。就農後、独立する場合は「独立自営の農業」のステップ2から準備をはじめます。
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